体の新陳代謝によって作り出された熱のことで、心臓から送り出されるときの大動脈を流れる血液の温度と言われています。
体温は、周囲の温度と体内で作られる熱エネルギーによって変化します。
主に内臓と筋肉から産生され、血液を通して全身に運ばれます。
体温を機能的に分けると、核心温度と外殻温度に分けられます。
また、基礎体温とは、体の動きが一番安静な状態にあるときの体温で、朝、目を覚ました時に、動かずにそのままの状態で測定します。
日本人の体温の平均値は36.6℃~37.2℃(脇の下体温)です。
人間は恒温動物のため、体温は基本的に一定しており、外気温などの影響で上下することはありません。
爬虫類などの変温動物は外気温などの変化により自らの体温も大きく変化します。
一般的に36℃未満の体温のことを低体温と呼んでいます。
代謝に関係するホルモンの甲状腺ホルモンが足りなくなると、低体温になることがあります。
冷え、疲れやすさ、むくみ、血圧の低下などがある人は、健康障害が心配なので病院で調べてもらった方がいいでしょう。
明らかな病的原因がない場合、低体温の原因のほとんどは生活習慣によるものです。
痩せすぎや運動不足、薄着、バランスの悪い食事、体を冷やす食べ物のとりすぎ、喫煙、シャワーのみの入浴、夏場の冷房のあたり過ぎなど、
日常生活の中で体を冷やしたり血行を悪くしたりすることを繰り返していないか健康チェックしてみましょう。
夏に出回る野菜の多くは体温を下げる食材で、トマト、茄子、キュウリ、ゴーヤなどがあります。
また、みかんやスイカ、メロンといった果物も体温を下げます。キュウリをはじめとするカリウムが含まれている食べ物は利尿作用がありますが、
何かと水分を取ってしまいがちな夏に余分な水分を体外へ排出してくれる貴重な存在ですが、摂りすぎないように注意しましょう。
人間の体温は、1℃低下しただけで、免疫力は、37%も低下してしまうと言われています。
免疫力が低下すると、すぐに風邪を引いてしまったり、病気になった時、治りにくい体質になるなどの被害が起きてしまいます。
また、花粉症などのアレルギー症状が出やすくなります。さらに、低体温だと、免疫力が落ちることに加え、
体温が35℃になるとガン細胞が活発になるとも言われているので、注意しましょう。