クエン酸とは
有機酸の一種でレモンなどの柑橘系フルーツ、梅干し、いちご、キウイ、黒酢などに多く含まれています。
クエン酸は疲労の原因となる乳酸の生成を抑制する作用があり、
心身の疲労、肩こりや筋肉痛、肝臓病などの予防・改善などの効果があるとされています。
また、唾液・胃液の分泌促進により食欲増進などの作用をもち、 脳の神経疲労を和らげ、認知症を予防するとも言われています。
クエン酸の効果
クエン酸は疲労解消、肩こりや筋肉痛の改善、美肌効果やカルシウムの吸収率アップなどの効果があります。
- 疲労改善効果
体を継続的に動かすことで、筋肉に負荷を感じると、疲労の原因となる乳酸がたくさん分泌されます。この乳酸が体に溜まってしまうと、
どんどん疲れやすい体になったり、体調不良を起こしたり、不健康になってしまいます。
クエン酸は、疲労物質である乳酸や体脂肪を分解してエネルギーに変換する効果があり、
これをクエン酸サイクルと呼びます。
そのサイクルというのは、摂取した栄養分をミトコンドリアで循環させ、
エネルギーや二酸化炭素、水などに変換させるサイクルのことです。
このサイクルが正常に働くことで、健康で栄養分をしっかりと吸収したり排出したりできる体になるのです。
- 肩こりや筋肉痛の改善
クエン酸には、乳酸を分解する働きがあります。体に乳酸が溜まると、筋肉が疲労して肩こりの原因となります。その為、
クエン酸を積極的に摂取して乳酸を溜めない事が筋肉痛や肩こりの改善になり、血流を良くすることでできます。
- 美肌効果
新しい皮膚を作るために必要な栄養素は血管を通して運ばれます。このため、血液がきれいなことも美肌を育てるための条件の一つなのです。
クエン酸には血液をサラサラにすることで、血液循環をスムーズにする働きがあります。
また、大人のニキビの原因の一つに冷え性がありますが、クエン酸が持つ血行促進作用は冷え性の予防・改善にも効果的です。
- カルシウムの吸収率アップ
人の体液は弱アルカリ性を保っていますが、ブドウ糖が体内にたまり乳酸が増えると体液は酸性に傾きます。
人間の体は、体液が酸性への傾くとそれを中和するために、アルカリ性のカルシウムなどが使われます。クエン酸があれば、
ブドウ糖や乳酸を増やすことがないので、カルシウムの消費量を減らすことが出来ます。
また、クエン酸は、カルシウム吸収を助けると言われています。
カルシウムはクエン酸と結合すると溶解力が強くなって、体内に取り込みやすくなります。
- 血液サラサラ効果
クエン酸は血液の浄化をする働きがあり、血液をキレイにし、血管を強く丈夫にしてくれる働きがあるので
血圧を正常化してくれます。
また、クエン酸は腎臓機能をアップさせる効果、体のあちこちにある臓器へ酸素を運び健康な体作りをしてくれます。
- 痛風改善
痛風は、体内の尿酸が飽和状態になって溶けにくくなり、結晶化することで起こります。
尿酸は弱酸性の尿であれば溶けて体外に排出されやすくなりますが、痛風の時の尿は強酸性状態にあることが多く、
尿酸が溶けにくい状態にあります。
クエン酸は強酸性の尿を中和し弱酸性に変えることで、尿酸が溶けやすくなり、体外に排出されやすくなります。
尿酸が体外に出て行けば尿酸値も下がりますから、痛風の予防・改善・解消などの役に立つというわけです。
食生活に気をつけてクエン酸を摂取して通風予防をしましょう。
摂取方法
一日の摂取量は2gで、激しい運動をする人やスポーツ選手など疲労が溜まっている人は5g位を目安に摂取すると良いでしょう。
クエン酸を効率よく摂取するポイントは1度にたくさん摂取するのではなく数回に分けてこまめに摂りましょう。
クエン酸を摂取する場合はビタミンB群を一緒に摂るようにしましょう。ビタミンB群を一緒に摂ることで効率のよいエネルギー産生ができます。
クエン酸と糖を含むジュースや果物を補給するとエネルギー産生がスムーズに行なわれます。
そのため、体力を消耗しているスポーツの後には特に効果的です。