毎日の健康測定
毎日で暮らして行くには毎日の健康チェックが必要です。家庭で出来る体温や血圧の測定を紹介致します。
体温測定
日本人の平均体温は36.89度です。年齢が高くなると体温は下がってきます。
1日の変動で言えば、昼間は高く、夜間が低くなりますが、
その体温差は1度以内の変動になります。寒い季節は当然体温が低く、暑い季節は体温が高くなる傾向があります。
また、食事の直後や運動の直後には体温が高くなりますが、汗をかくと体温は下がります。
一般的な体温計の種類は水銀体温計、電子体温計、赤外線体温計などがあります。
体温の測定部位は下記の4か所になります。
- 口の中
舌下温で体温を測定することにより、体内中心部に近い体温を計測できる。
舌下の奥深くまで体温計をしっかりと挿入し口を閉じ外気の流入を防ぐ事が大切です。
- 脇の下
もっとも一般的な体温測定の部位で脇の下には鎖骨下動脈と繋がる腋窩動脈が脇の下の皮膚の表面近くを通っている為、
より体内温度に近い体温を測定することが可能です。
- 耳
乳幼児の体温を測定するときに用いられることが多い測定方法で耳の中に体温計を軽く添えるだけで数秒で
体温を測定できてしまう耳式体温計が広く利用されている。
- 肛門(直腸)
肛門から体温計を挿入し直接腸内の体温を測定する方法でもっとも体内の体温を正確に測ることが出来る。
しかし、衛生面や公共の場所での測定は難しく実用性が低い。
血圧測定
健康チェックに欠かせない血圧とは心臓が血液を送り出す際動脈を押し広げようとする圧力のことで、
心臓が収縮して血液を送り出すときがもっとも高くなり、心臓が拡張して血液を吸い込むときがもっとも低くなります。
家庭用の血圧計は、指で計測するタイプ、手首で計測するタイプ、上腕で計測するタイプの3種類ありますが
一番正確に測定できるのは上腕タイプになります。
血圧の測定時間は1日2回、朝と就寝前に計りましょう。朝は起床後1時間以内でトイレをすませ食事の前に夜は就寝前の安静時で測定30分前から
カフェイン含有飲料、喫煙は避けて、健康面から毎日チェックしましょう。
- 至適
最もよい状態の血圧値で心筋梗塞や脳卒中などをほとんど起こさない、健康で理想的です。
収縮期血圧が119mmHg以下で拡張期血圧が79mmHg以下
- 正常
正常な血圧で、問題ない数値ですが脳卒中や心筋梗塞が発症する確率が上の至適に比べると若干、上がります。
収縮期血圧が120~129mmHgで拡張期血圧が80~84mmHg
- 正常高値血圧
正常ではあるが、将来高血圧になってもおかしくない予備軍な為、食事など生活習慣をチェックして健康に注意して下さい。
収縮期血圧が130~139mmHgで拡張期血圧が85~89mmHg
- 軽症高血圧
軽いとはいえ高血圧ですので放置してよいと言うことではありません。心筋梗塞や脳卒中の危険性が高くなります。
ただ、軽症高血圧は生活習慣を改善することで治療が可能といわれています。
収縮期血圧が140~159mmHgで拡張期血圧が90~99mmHg
- 中等症高血圧
生活習慣の改善だけでは血圧が下がらないことが多いので、病院で診察してもらい薬を使う必要がでてきますので注意して下さい。
収縮期血圧が160~179mmHgで拡張期血圧が100~109mmHg
- 重症高血圧
かなり危険な状態で重度の高血圧です。すぐに病院で診察して薬による治療をする必要があります。
収縮期血圧が180mmHg以上で拡張期血圧が110mmHg以上
- 収縮期高血圧
心臓が拡張した時の血圧は正常だが、心臓が収縮した時の血圧が高い状態で
動脈硬化が進んだ高齢者に多く見られます。まれに心臓の疾患のために、血液の流れに異常があるために起こることもあります。
収縮期血圧が139mmHg以上で拡張期血圧が89mmHg以下