マカとは
マカはペルーアンデスの山岳地帯の標高4,000m以上の高地に自生するアブラナ科の多年生植物です。
マカは厳しい環境で栽培されるため生命力が強く、土地の養分を全部吸い取ってしまうので、一度栽培した土地は数年間不毛になると言われています。
マカの根は、鉄分、 カルシウムやアルギニン酸やリジンなどの必須アミノ酸、リノール酸やα―リノレン酸などの不飽和脂肪酸が含まれ、米や小麦を上回る栄養価があるので
栄養剤や精力剤、滋養強壮薬など、幅広い用途で使用されています。
また、不飽和脂肪酸は高血圧、高脂血症予防に効果があります。
その他に、マカには乳酸を分解してくれるビタミンB1が含まれているので、血流改善効果と同時に乳酸も体内から除去されますので疲労回復などの効果もあります。
効果
マカは豊富な栄養素を含むため、体のバランスを整えるのに最適で滋養強壮や疲労回復などの効果があります。
- 滋養強壮
マカの滋養強壮の効能にはアミノ酸が重要な役割を果たします。アミノ酸といえばタンパク質を構成する成分であり、生命活動の維持に欠かせない成分です。
これが不足すると体力の低下や疲れやすさといった健康に問題が生じるのです。
マカには9種類の必須アミノ酸がすべて含まれています。これらは体内では合成できないか、極めて合成しにくいため外から摂りれなければなりません。
必須アミノ酸はタンパク質の最小単位で、細胞をつくる材料となり、同時にエネルギーのもととなります。
筋肉の材料となるイソロイシン、血液細胞や皮膚の材料となるトリプトファン、大脳活動の活性化をもたらすバリンなど非常に重要なものばかりで
これらを効率よく摂取することで滋養強壮に役立っています。
- 疲労改善
疲労には大きく2種類あり、一つは精神疲労で、もう一つは肉体疲労です。
マカに含まれるビタミンB群はこの両方の精神疲労と肉体疲労に効果があります。
精神疲労についてはストレスが大きな原因になっています。
ビタミンB群はまずこのストレスによる神経系への負担をなくしてくれる効果があります。
また、肉体疲労には特にビタミンB1が有効とされています。
肉体疲労を感じているとき、人は肩こりになったり筋肉痛になったりと痛みを感じます。
この痛みのもとが乳酸で健康な人であれば乳酸がすぐに分解されますが、年齢やその時の健康状態や疲労の具合によって、すぐに乳酸の分解ができない場合があります。
マカは溜まってしまった乳酸を分解するのに役立つビタミンB1が含まれていますので疲労回復に効果的です。
- 美容効果
マカには、若返りのホルモンと言われている成長ホルモンの分泌を補うアミノ酸のアルギニンが多く含まれています。
成長ホルモンは、身体のあらゆる部分、手から足、血管、細胞までの新陳代謝を制御しています。
成長ホルモンが体内で増えると新陳代謝が活り、肌の角質の入れ替わりが良くなり、肌の張りが戻るため
美容効果があります。
- 精力増進作用
マカには精力増強作用を担う成分のヨウ素、亜鉛、アスパラギン、アルニギン、ビタミンEなどが含まれていますので、生殖器を刺激し、性能力を活性化します。
マカは、男性生殖細胞の80%を占めるアルギニン酸を豊富に保有する食品で、男性の精力増強や活力増進、ストレスや精力減退に効果的です。
マカは、有効成分を豊富に含んでおり、天然のバイアグラと呼ばれ、副作用の心配が無いこともあり、人気が高まっている食材です。
種類
マカの栽培の種類は、約100種類近くあると言われています。そのうちの11種類はペルーで栽培されています。
いろんな種類のマカがあり、それぞれ産地によって特徴があります。また同じ場所で栽培していたとしても、土壌の状態によって色や大きさなど異なる場合もあります。
色はバリエーションに富んでおり、白色や黄色、黒みがかったピンクや白に近いピンク色、濃い紫などのように、たくさんの色のマカがあります。
- マカモラーダ
ペルーでは古来より、モラーダと呼ばれる紫色などの濃色系マカは他の種類より栄養面で優れているとされています。
マカ研究の第一人者のグロリア・チャコン博士によれば、他の色のマカに比べこのモラーダ種には、
アントシアニンや鉄分が多く含まれているそうです。
- オスクーラ
オスク―ラは黒色系のマカでケルセチン等のポリフェノール等がより多く含まれている。
- アマリージャ
アマリージャは黄色系のマカでたんぱく質が多く含まれている。