ニンニクの効果
にんにく特有の匂いは硫化アリル類のアリシンというもので、
強い抗菌作用がありビタミンB1と結合するとアリチアミンとなりビタミンB1の吸収を高めて、
スタミナ増強剤として効果があります。
ビタミンB1は、糖質からエネルギーをつくるために不可欠で、疲労回復に役立ちますが、水溶性なので体内に長く留まることができません。
ところが、アリチアミンになると脂溶性に変わるため、吸収が高まり、体内に留まりやすくなるのです。
その結果、ビタミンB1の働きが長時間持続し、
疲労回復効果が高まることがわかっています。
アリシンには免疫増強作用と抗がん作用があり、
毛細血管を広げて胃腸や心臓の働きを高める作用もあり冷え性の方にも効果的です。
毎日少しずつ食べると、胃腸の働きが良くなり動脈硬化や血栓の予防など、健康面でもおすすめの食品です。
ニンニクは食品中最もガン予防効果も高く、冷え性や疲労回復にも最適な食品と言われています。
にんにくの種類
日本では、東北の寒地種と関東以西の暖地種があります。40数種類あると言われております。寒地種は青森の福地ホワイト6片、
暖地種には、佐賀大ニンニク、熊本・阿蘇産「嘉定種」などがあります。
また、アリシンを抑えた無臭にんにく、暖地向けで極早生の紫にんにく、超大型で匂いが少ないジャンボにんにく、暖地系で早生の平戸にんにく、
寒地系の有名なホワイト6片があります。
- 無臭にんにく
大型で匂いのもとになるアリシンという成分の生成を抑制したにんにくです。 人工的に後から脱臭したものではなく、先天的に臭みの少ない種類の大蒜です。
通常の臭いと比べて14分1になります。
- 紫にんにく
アルゼンチンなどの地方で生産されているにんにくで、球径約5cm、重さ約60g位で、外観が普通の大蒜と違い紫色の皮をもっているのが特徴です。
白い色をしたニンニクと違い、若干の甘みがあり、美味しい食材のにんいくです。
- 福地ホワイト6片
にんにく日本一の産地として知られる青森県で生産されるニンニクの中でも、最高級品種である福地ホワイト六片は
現在もっとも多く栽培されている品種で6片の粒が大きく、甘味があることから全国でも有名なニンニクです。
生産産地である福地村(現 南部町福地地区)の名前とその白さから、福地ホワイトと命名されました。
- 茎にんにく(ニンニクの芽)
ニンニクの芽は茎ニンニクと呼ばれていますが実際には「にんにくの芽」ではなく、ニンニクが花を付けるために伸ばす花茎と呼ばれる部分のをさします。
にんにくの鱗茎を大きくするため、若取りした花茎で中国野菜のひとつです。煮物や炒め物に使われます。
- 平戸ニンニク
鱗片数が8~10片で生育は旺盛です。草丈は1m程度に伸長し主茎が太く、球の大きさは直径8cm程度、球重は150gになります。
- ジャンボニンニク
通常の大蒜と比べて大きさが5倍、生育には3年間を要します。臭いは10%と少なくグルタミン酸が多くストレス解消などの効果があります。
豆知識
- にんにく注射
にんにくのスタミナ成分ビタミンB1を配合した水溶性ビタミンを血管へ直接注入するので摂取効率がよく、即効性があります。
このビタミンB1の構成成分の中に含まれる硫化アリルがにんにく臭のすることから、ニンニク注射と呼ばれています。
スポーツ選手や芸能人に利用者が多いにんにく注射は、疲労回復、疲れやだるさ、倦怠感の回復などの健康回復の即効性を求める方に大変有効です。
- 産地
日本でのニンニク生産量の70%を占めているのは青森県です。青森県内でも特に田子町、十和田市などで多く作られています。
高級品として名高い、ニンニクブランドは青森県内はもとより全国的にも知られています。
そのほか、青森県以外にニンニクの産地として挙げられるのは、
生産量の多い順に岩手県、香川県、秋田県、福島県などとなります。
- 保存方法
にんにくは腐りにくいように思われがちですが、高温では腐りやすく、また発芽時期では芽が出たりします。
芽が出たニンニクは芽に栄養分が取られるため、健康の栄養成分も抜けてしまいます。
少量を購入し、定期的に使い切るのが理想的ですが、長期で保存する場合は、にんにく球をラップで包んで冷蔵庫に入れておくのが良いでしょう。
- 選び方
外側の皮が数枚重なってカサカサに乾燥して丸くて重いものを選ぶ。皮が茶色く変色しているものや、
緑色の芽が出てしまっているものは避けましょう。