食事で疲れ解消
肉体的疲労の主な原因は、筋肉を動かすためのエネルギーの不足と、疲労物質(乳酸)の蓄積。
筋肉もエネルギー不足の状態では力を発揮することができません。
また、糖質が分解されてエネルギーとなるときにできるのが乳酸。筋肉は酸性に弱いため、
乳酸が多く蓄積されると十分に働けなくなります。それが疲れやだるさ、筋肉の張りとなってあらわれます。
体内にたまった乳酸を分解する食べ物は、酢などに多く含まれるクエン酸。
クエン酸をとることは、乳酸の分解、つまり疲れをとるのに効果的。お酢、オレンジ、レモンなどの柑橘類、梅にも多く含まれています。
また、疲れが溜まりにくくするようにできるのが、アミノ酸なので、疲れの回復には欠かせない成分と言えます。
アミノ酸を多く含んでいる食品には、チーズや牛乳、スキムミルク、レバーなどがあります。
ビタミン不足になると、エネルギー代謝や乳酸を減らす働きが低下するので、それが疲労の元になります。
疲れをとるには、特にビタミンB1が良いとされています。
ビタミンB1を多く含む食品は玄米、豚肉、うなぎ、大豆、ごま、ほうれん草、かぼちゃなどがあります。
疲れの回復に効果がある食品
- ニンニク
ニンニクには疲れの回復や滋養強壮といった効果があるということが知られていますが、
これらの効能の源は、ニンニクに含まれているアリインという物質が分解されて生じる独特の臭い成分アリシンにあります。
アリシンは体内でビタミンB1(チアミン)と結合することによりアリチアミンと呼ばれる物質に変化し、
疲れをとるには、ビタミンと称されるビタミンB1よりも効率が良く強力な効能を発揮します。
アリチアミンはビタミンB1と比較して体内で吸収されやすいだけでなく、
強力で持続的な働きをする活性型ビタミンなので、単体のビタミンB1よりも疲れの回復効果が高いワケです。
- お酢
お酢を摂取すると、体に蓄えられた贅肉や疲労物質を燃焼させることにつながります。
体内のクエン酸は疲れの回復を促進したり、脂肪を溜まりにくくする効果もあります。
また酢に含まれるアミノ酸も代謝を促す効果があり、疲労物質である乳酸の発生を抑制します。
つまり酢を摂ることは疲れの回復と疲れ防止で一石二鳥ということです。
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ビタミンB1
ご飯やパンなどの炭水化物は、体内で消化吸収されてエネルギー源であるブドウ糖になります。
このブドウ糖は肝臓でエネルギーに変えられますが、それにはビタミンB1が必要になります。
炭水化物を食べても、ビタミンB1が足りなければブドウ糖はエネルギーになりきらず、
乳酸という物質に変わって不完全燃焼し、疲れの元となってしまいます。
ビタミンB1は豚肉や肉類のレバー、ウナギなどに多く含まれています。食事の時にご飯やパンと一緒に摂るようにしましょう。
- ビタミンB12
ビタミンB12が不足している人は疲労を感じたり、めまいを感じてしまう人がいます。
悪化しすぎると動脈硬化になってしまう人もいるので健康面で注意が必要です。
ビタミンB12が含まれている食べ物はレバーやのり、あさりや牡蠣などの貝類があります。
食事の時に、ビタミンB12を摂取すれば、体の代謝が良くなるのでダイエットにも効果的です。
また、体が動きやすくなるので毎日快適に過ごせるようになります。
また、肌荒れや貧血も改善されるので女性には特におすすめな食品です。
- 乳酸菌
乳酸と聞くと疲れの原因とも言えるものですから、乳酸菌をとるとかえって逆効果なのではないかと思う人がほとんどだと思いますが、
体で作られた乳酸は疲労の原因となってしまいますが、口から入れた乳酸菌はエネルギーとして働く効果があるのです。
ですから、乳酸菌の入っているものを摂取しても疲れがたまることはありません。
むしろエネルギーになるわけですから、かえって疲労を取り除いてくれる効果があります。
また、乳酸菌の力によって腸内の環境を改善してくれるので、本来は積極的にとるべきものなんです。