水道水には、天然水などのようにミネラル成分が含まれています。
カルシウムやナトリウム、マグネシウムといったミネラル成分が含まれていますが、
今、健康被害で問題になっている塩素も含まれています。
私たちが生活で流したトイレやお風呂の水、食器を洗った水などが下水道から川に流れ込み、
水道水のみなもととなっています。そこには当然、雑菌や大腸菌がいますので、そのままでは、健康に悪いため使用できません。
そこで、殺菌消毒をするため、塩素が使われています。
塩素は水道水の安全を確保するために必ず必要なもので、浄水場では塩素を2回投入して病原菌を殺菌消毒しています。
水道法で1リットル当たりに0.1mg以上の塩素が残るように決められています。
また、健康に害がある発がん性物質のトリハロメタンも水道水には含まれています。このトリハロメタンは浄水場での塩素消毒のときに残る残留塩素が
水中の有機物と反応して出来る被害物質です。
また、古い水道管はすでに廃止になっている鉛管やアスベスト管が使用されているため、鉛、アスベストなども水道水には含まれている地域もあるので注意して下さい。
浄水場で作られた水道水は、水道管を通って各家庭まで運ばれますが、この水道管の材質と老朽化も問題になっています。
まず、水道管の材質は、既に使用禁止になっている鉛管、アスベスト管が、全国でまだ20%も残っています。
取替え工事が急ピッチで進められていますが、2割の水道管がまだ鉛管やアスベスト管が使われています。
鉛管を通ってくる水道水には、わずかではありますが鉛が溶け出ています。たとえ微量でも、鉛は重金属なので、いったん体に入ると体外に出すのは困難です。
鉛が溶け出た水を飲み続けると、鉛中毒を起こし、脳の成長を阻害し、脳障害、痴呆の被害を引き起こす可能性もあります。また、腎臓障害を引き起こすこともあります。
次にアスベスト管ですが、アスベスト管を通ってきた水には、1リットル中100万本ものアスベスト繊維が溶け込んでいると言われます。
アスベストは、直径0.04~0.06ミクロンの微細な繊維であるため、目で確認することは出来ません。アスベスト入りの水を飲むと、
食道、胃、腸などに刺さり、ガンを発生させるなど健康に悪影響があることが知られています。
また、現在主流の塩化ビニル管も問題です。塩化ビニル管を通ってくる水には安価ビニルが溶け出ています。塩化ビニルは環境ホルモンの一種です。
塩化ビニル入りの水を飲むと精子の減少、不妊症、性行動の異常、性同一性障害、卵巣ガン、乳ガンなどの被害あの可能性があると言われています。