溶存水素量とは、水中にどのくらいの水素が溶けているのかを示す値です。
水素は水に無制限に溶けるわけではありません。
常温・常圧における水素飽和濃度は1.6ppmですので、それ以上は水に溶けずに空気中に放出されてしまいます。
人は活動していますので、その場で素早く飲用する事は必要な条件になります。いくら高濃度の水素水であっても、
別の容器に移しては飛散・分解してしまい保存ができないのも水素の特徴です。
また、水素水は一気に大量に飲んでも 少ない回数でも効果は得られません。日々の生活では数回に分けて
少量でも飲用する事が最も重要で効果を発揮します。
『水素』の濃度を量る単位にはppm、ppb、pptなどがあります。ppm、ppb、pptは濃度を表す単位です。これは量の単位ではなく、
濃度や割合を示す単位です。濃度を表す単位には、皆様がよくご存知のパーセントという単位があります。
パーセントという単位は「ppc」、正確にはpart per centのことで100分の1を表します。
ppm、ppb、pptも同じことで、それぞれpart per million、part per billion、part per trillionの略です。
millionは100万を、billionは10億、trillionは1兆を意味しますから、ppmは100万分の1、ppbは10億分の1、pptは1兆分の1を示す単位として、
濃度や割合を表すときに使用されています。
そこで、水素分子が水100gに溶解する飽和量である1.60ppmという値は、温度が20℃の水100gに対する溶解度です。
この溶解度ですが、温度により変化します。たとえば温度が10℃のときは1.740ppm、
温度30度の場合1.474ppmと、温度が低い場合は溶解度は上がり、高い場合は下がります。
ここでは温度20度の場合の飽和量をもとにお話を致しますが、1.60ppmのppmという単位は百万分率といいまして、
よく知られている%(パーセント)という単位が百分率を表す単位であると同様に、ppmは百万分率を表す単位となります。
つまり1.60ppmという数字は、%の単位で表水素0.000160%という数字になります。
こうして見ると、ppmという単位で表される水素の溶存量は、非常に少ないようにも感じられるのですが、
溶解度は、水と気体との重さの比率となりますので、水素分子が最も軽い気体であるということを考慮いたしますと、
水素は水によく溶ける物質と言えそうです。
青色のメチレンブルー(酸化物質)は、水素と結合すると透明になる(これを還元という)性質があります。これは化学の常識です。
この性質を応用し、メチレンブルーの透明度によりスイソが存在するかどうかを確認できます。
実際の測定方法は、所定濃度のメチレンブルー水溶液を、被検定水の呈色変化を目視で観察しながら少量づつ注入していきます。
ここで、被検定水の溶存水素濃度がメチレンブルーの投入量よりうわまっていれば、メチレンブルーは還元されて無色になりますが、
メチレンブルー水溶液の投入量を徐々に増やしていくと、加えたメチレンブルーと被検定水の溶存水素とが相互に打ち消しあって、
やがてメチレンブルーの青色から無色への呈色変化が観察できなくなります。
このときを等価点とすれば、メチレンブルー水溶液のメチレンブルー濃度と、
加えたメチレンブルー水溶液の合計量から、被検定水の溶存水素濃度を求めることができます。